4.イキが良すぎ(蔵飛)

「……はぁ。つっかれた」
「それはこっちの台詞だ。好き放題やりやがって。お陰で体中が痛いぞ」
「だって飛影が…………」
「な、なんだ?」
「………もしかして、飛影、初めてでした?」
「っな、何を言ってるんだ、貴様は」
「あー。その反応。そっか、初めてだったんですね」
「……貴様、殺すぞ」
「その体で殺せるものなら、どーぞご自由に」
「………ちっ」
「いやぁ、初物はいいね。イキが良くて。と言うより、貴方の場合、イキが良すぎですよ。だからつい…」
「何が、つい、だ。バカが」
「すみません。でも、気持ち良かったでしょう?」
「……………」
「黙るくらいなら、素直に頷いてくださいよ。貴方の無言は肯定だって、もうばれてるんですから」
「うるさいっ。そこまで分かっているならいちいち訊くな、バカ」
「はいはい。……それにしても、これくらいで疲れるなんて。オレも歳かなぁ」
「…………貴様」
「はい?」
「今までどれだけ………いや、いい。止めておこう」
「ふ。知りたいのなら、まぁ、オレが完全に妖化するまで、待っててください」
「…………あー…」

(2005/02/03)
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