46.君の瞳は100万ボルト(蔵飛)
「飛影の邪眼って、使うとき光りますよね」
「だったらなんだ?」
「君の瞳は百万ボルト」
「何だそれは」
「そういうセリフをね、思い出して」
「電圧がかかるのか?」
「さぁ?それだけ輝いて見えたってことかもしれないし、その眼を見て痺れたってことかもしれないし」
「で?それがなんだというんだ?」
「君の邪眼はまさしくそれだな、とね」
「電圧は無理だが、変わりに炎を食らわせてやろうか?」
「オレはマゾじゃないですから。ただ、貴方の邪眼を見てそのセリフを思い出したって言いうだけですよ」
「くだらん」
「そう。くだらないこと。それにオレは」
「?」
「あなたの本当の眼のほうが好きですから」
「フン。くだらんな」
「そう。貴方にとってはね。でもオレにとっては大切なことです」
「大切、だと?」
「貴方の魅力のひとつですから。勿論、他にもたくさんありますよ。挙げてみせましょうか?」
「必要ない」
「例えば」
「だからいらんといっている!」
「そんな怒らなくても。……もしかして、褒められることに慣れてないんですか?」
「うるさい」
「じゃあ、黙りますよ。そのかわり」
「っなにを!」
「貴方の好きなとこ。オレのキスで教えてあげます。といっても、表面だけですけどね。……嫌?」
「どうせ、いつもとかわらないんだろう?」
「まぁね。オレ、貴方の全身を愛してますから」
「……勝手にしろ。馬鹿が」
(2009/10/10)
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