47.腰のライン(不二塚)
「ねぇ、手塚。短ラン着る気、ない?」
「なんだ、行き成り」
「ねぇ。ない?」
「あるわけないだろう?校則違反だ。大体何故違反のために金と時間を費やさなければならないんだ?」
「じゃあさ、腰パンとかは?」
「それも校則違反だ」
「学校外ならいいの?」
「メリットがない」
「そう?案外動きやすいらしいよ」
「なんだ。お前はしないのか?」
「うん」
「何故」
「だって僕が腰パンしたってしょうがないから」
「オレがしたって仕方がないだろう」
「そんなことないよ。目の保養になる」
「何を言っているんだ?」
「だから。僕の目の保養。……手塚の腰のラインって、凄く好きなんだ。見てると、こうして、掴みたくなる」
「お前っ……。目はどうした、目はっ。目の保養なんだろう?だったら触るなっ!」
「指で触って確かめるのも、好きなんだ。君の腰骨とか」
「だからっ」
「痛っ」
「触るなと言っているだろう?ここを何処だと思ってるんだ、馬鹿」
「……ああ、なるほど。じゃあ、手塚。こっち」
「おい。今度はなんだ?」
「要するに。人目につかなければいいってことでしょう?だったら、ほら。部室行こ。今ならまだ、みんな来ないから。ていうか、来させないから。ね」
「だから、馬鹿。不二っ。そういう問題じゃ……」
(2009/9/23)
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