203.親父ギャグ(不二ナン) |
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「……さむいなぁ」 「おーい。そんなこと言ってくれるなよ」 「だって親父ギャグなんて、僕の父さんは言わないから。免疫ないんだよね」 「免疫ってなぁ。駄洒落は呆け防止にいいって聞いたから俺ぁ言ってるだけなんだがよ」 「本当に?元々そういうさむい性格なんじゃなくて?」 「なんだよその寒い性格っつーのは」 「なんだろ。兎も角、今後僕の前では親父ギャグは禁止。僕に嫌われたいなら言っても構わないけどね」 「言わない、言わないから。な?ったく、周助はこれだからなー」 「これだからって、どれ?」 「あー。えーっと、だな」 「重要なこと、見逃してるね」 「あん?」 「いいかい?親父ギャグが嫌だからって南ちゃんに禁止令を出すっていうことはつまり、南ちゃんを嫌いになりたくないからなんだ。そこのところ、ちゃんと理解して欲しいな」 「……周助」 「それと。呆け防止なら僕が、指の運動させてあげるから。……ほら、握って?」 「……なんかそれ、お前のほうがオヤジっぽくねぇか?」 「ギャグじゃないから」 「あ。そ」 |
(2009/11/19) |
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