209.都合のいい解釈(はるみち)
「みちる。悪かったって」
「知らないわ」
「……みちる」
「どうして笑うの?私は怒っているのよ?それとも、怒らせたかったのかしら」
「そうじゃないよ。なんか、嬉しくてさ」
「どうしてよ」
「だってそんな風にヤキモチを妬くってことは、それだけ僕のことを想ってくれているってことだろ?」
「……随分と、都合のいい解釈ね」
「駄目だったかな?」
「私がヤキモチを妬くって分かっていてそういう行動をとるはるかは、そんなに私のことを想ってくれていないってことでいいのかしら?」
「…………」
「いいのね」
「……というか」
「なあに?」
「アレくらいのことでここまで怒るなんて思わなかったっていうのが、本音、かな。みちる、可愛い」
「っはるか!」
「あはは」
(2010/02/06)
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