213.キワどすぎ(はるみち)
「なぁ、みちる。僕たちのコスチュームってどうにかならないのかな?」
「あら。私は似合ってると思うわよ。セーラー服を着た貴女も素敵だわ」
「あー……。僕のこと、じゃ、なくてさ。君のことだよ」
「私の?」
「そう。……その、さ。もう少し、丈を長く出来ないかなって」
「大は小を兼ねるが、小は大を兼ねませんよ、はるかさん」
「だよな」
「丈が短いと何が困るのかしら?」
「みちる、分かってて訊いてるだろ」
「さぁ?」
「気が気じゃないんだよ。キワどすぎて。戦闘に集中できなくて困るんだ」
「大丈夫よ。私は誰かさんと違って蹴りが主体じゃないもの」
「……それってどういう意味だよ」
「私は好きよ。はるかの脚。大会だと体を冷やしちゃいけないから、レースの時しか短パンにならなってくれないのよね」
「みちるさん?」
「ねぇ、はるか。自分は例外だなんて思わない方がよくてよ?」
「……冗談、だろ?」
「さぁ?どうかしらね」
「…………」
(2009/12/12)
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