240.不死鳥の卵(不二塚)
「かぐや姫か、お前は」
「何?」
「観月に、不死鳥の卵を捧げたら付き合ってやってもいいといったらしいな」
「ああ。そのこと。でもなんでそれ、手塚が知ってるんだい?」
「観月がオレにどうやってそれを手に入れたのか聞きにきたんだ」
「あはは。手塚はそんなものなくても僕と付き合ってるのにね。で、どう答えたの?」
「そのままだ。オレはそんなものを渡していないと言った」
「あ。言っちゃったんだ」
「渡したことにして欲しかったのか?」
「だってそれじゃあ、不死鳥の卵なんて存在しないって、観月にバレちゃうじゃない。アイツ、単純だから信じやすくていいよね」
「……嘘、だったのか?」
「え。まさか、手塚」
「……いや、その、だな。あまりにも観月が必死だったから」
「信じ、たんだ。可愛いなぁ」
「うるさいっ」
(2010/01/10)
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