242.賓客(はるみち&星)
「みちる、入るよ」
「ゲっ」
「……お前。また、みちるの楽屋に」
「違うわ、はるか。私が呼んだの」
「そう、オレはみちるさんに呼ばれてここにいるの。お前こそ、関係者でもないのに何でこんなとこいるんだよ」
「失礼だな。僕は」
「はるかは関係者よ。私との。ねぇ?はるか」
「……そ、ういうことだ」
「…………」
「……で?みちる。こいつなんか楽屋に呼んで、どうする気なんだ?」
「はるか。そんな言い方は失礼よ。彼はお客様なんだから」
「そうだそうだ。お前、部外者じゃないんだったら客であるオレに茶くらい淹れろよな」
「誰がお前なんかに」
「はるか。私も何か飲みたいわ」
「コーヒー?紅茶?」
「……何だよ、その態度の違いは」
「当たり前だろ。不満なのか?」
「別に。お前なんかに愛想よくされても気持ち悪いだけだし」
「だったら文句を言うな」
「お前っ」
「星野さん。それで、お話なんだけれど」
「はいはい。なんでしょう、みちるさん」
「……お前だって、態度違うじゃないか」
「当たり前だろ。相手はみちるさんだぜ?」
「まぁ、それも、そうか」
「納得すんのかよ」
「うるさいな。お前、いいからみちるの話聞けよ」
「んだよ。自分で話しかけてきたくせに。……それで、オレに何の用っすか?みちるさん。みちるさん?」
「随分と、二人、仲がいいのね」
「「そんなわけないだろ!」」
「みちる、冗談を言うのもいい加減にっ……。みちる?」
「本当に、仲がいいわね」
「……おい、天王。これってもしかして」
「……ったく。なんでこうなるんだよ」
(201/03/03)
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