267.暴言(外部ファミリー)
「はるかパパなんて大っキライ!」
「な……。ほたる、今なんて」
「キライって言ったの!バカッ!!」
「どうしたんです?ほたる、そんな大きな声を出して」
「せつなママぁ」
「ほたる?……はるか。何があったのです?はるか?」
「え?あ。いや。それが、よく、分からないんだ。ただ」
「はるかパパなんてキライ」
「……って。言うだけで」
「ほたる。一体どうしたというのですか?」
「だって」
「キライだなんて。そんな思ってもいないこと、言うものではありませんよ?」
「思ってるもん。はるかパパなんてキライだもん」
「なら、はるかは私が独り占めしてもいいのね?」
「みちる!」
「みちるママ……」
「いいのね?ほたる」
「それは……」
「じゃあ、せつな。今日は一人で出かける予定だったけれど、はるかを借りてゆくわ」
「え?」
「はるかは今日、約束どおり、ほたると出かけるつもりでいたのですよ?」
「嘘。だってはるかパパ、この間みちるママとデートの約束してた……」
「あれは、来週の話だよ、ほたる」
「でも、だって」
「さぁ、はるか。行きましょう?ほたるは、貴女と出かけるつもりはないみたいだし」
「おい、みちる」
「じゃあ、ほたる、せつな。行ってくるわ」
「ダメーっ!」
「ほたる」
「はるかパパ、ごめんなさい。キライなんて嘘。大好き。だからほたると一緒にお出かけして!」
「だそうよ。はるか、どうするの?」
「ほたる。ちょっと、離れてくれないかな」
「はるかパパ。怒ってる?ほたるのこと、嫌いになった?」
「そうじゃない。ただ、そうやってくっついていられると、支度が出来ないだろ?ほたるも。ちゃんと支度してきて」
「……うんっ!」
(2010/03/08)
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送