279.理想的な環境(ほたる&ちびうさ)
「いいなぁ、ほたるちゃん」
「何が?」
「だって、優しいプーと綺麗なみちるさんがママで、恰好いいはるかさんが、その……」
「パパ?」
「……あ。やっぱりパパなんだ」
「えっ?」
「ううん。その、だから。理想的な環境だよね。うちのバカうさぎと誰か一人でいいから、交換して欲しいよ」
「理想的、なのかなぁ」
「違うの?」
「ちびうさちゃん、隣の芝生は青く見えるって言葉、知ってる?」
「うん。人のものは何でも良く見えるって意味だよね。……って。え?」
「私はちびうさちゃんのところのほうが羨ましいな。衛さん、ちゃんとちびうさちゃんの相手してくれてるんでしょう?」
「そうだけど。ほたるちゃんちは違うの?」
「うちは。……はるかパパ、結局みちるママが好きだから」
「でもプーがいるじゃない」
「せつなママはちびうさちゃんには優しいかもしれないけど、私には教育ママだから。それに、はるかパパとみちるママがいつも仲良くしてるから、それを見て怒ってるし」
「ふ、ふぅん。なんか、大変そう。でも意外。はるかさんって、ほたるちゃんのことすっごく好きそうなのに」
「うんっ。はるかパパはほたるのこと好きだよ。でも、やっぱりみちるママには敵わないから」
「親同士が仲良すぎるのも考えものってことかぁ」
「度を越えちゃうと、ね」
(2010/01/02)
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