316.注文殺到の料理店(はるみち) |
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「なぁ、明日、この前言ってた店に行かないか?」 「まこちゃんがアルバイトを始めたというお店?」 「そう。なんか、彼女がバイト始めてから、注文が殺到し出したらしいぜ」 「そうなの」 「なんだよ」 「私やせつなじゃ、はるかの舌を満足させられないのね」 「あのな」 「なんて。冗談よ」 「大体、家庭料理とああいう店の料理じゃ次元が違うだろ。それに、みちるの作る料理は愛情ってスパイス入ってるし」 「じゃあそれが無かったら美味しくないということ?」 「だから」 「どうしたらはるかの舌を満足させられるのかしらね」 「…………」 「はるか?」 「みちる、ちょっと」 「何?はるっ……」 「……こうすれば。僕の舌は満足するけど?」 「…………」 「あれ?みちる?」 「……じゃあ、はるかの食事は、私のキスで充分ということね」 「えっ。あ。おい、みちる!」 |
(2010/03/04) |
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