320.永遠を描く男(蔵飛)
「お前、一体何年生きているんだ?」
「どうしたんですか?行き成り」
「……ムクロの、過去を見たことがある」
「ムクロの?話を聞いたんじゃなく、見たんですか?」
「そこにお前がいた。銀髪の、妖狐蔵馬だ」
「気の、せいですよ」
「俺がお前を見間違えると思うか?」
「どういう、方法で見ていたのかは知りませんが。あなたは妖狐のオレをよく知らない。見間違える事だって」
「ムクロも、古い知り合いだと言っていた」
「…………」
「お前は、一体何年生きている?俺の知らない時間を、どれだけ過ごしているんだ?」
「……何かと思ったら。ヤキモチですか」
「ふざけるなっ」
「大丈夫。オレが今まで何年生きていたとしても、これからの飛影との年月には敵いませんから」
「どういう意味だ?」
「濃さの問題ですよ。それでも納得いかないようなら、そうだな。オレが今まで生きてきただけの時間を、これからあなたと共に生きることを誓いますよ」
「フン」
「嬉しいでしょう?」
「……化け物め」
(2010/03/03)
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