322.ドッグフード(蔵黄泉)
「やっぱり蔵馬の作ってくれたハンバーグ(料理)は美味いな!」
「……バカ舌」
「なんか言ったか?」
「いいえ、何も。黄泉。おいしい?」
「勿論だ」
「ああ、そう」
「なんだ。蔵馬は味見していないのか?」
「まぁ、ね」
「なら、ほら。あーん」
「…………」
「美味いぞ?」
「黄泉」
「なんだ?」
「顔が気持ち悪い」
「え?あ。ああ。そうか、すまん。夢だったんでな。つい」
「…………」
「く、蔵馬? 気を、悪くしたか?」
「いいや。……黄泉。お前の夢は、本当はこっちだろう」
「?」
「ほら。あーん」
「……蔵馬」
「いらないのか?」
「要らないわけ無いだろう!」
「なら、早く食え」
「ふふ」
「にやけてないで」
「わ、分かった。だからもう一度言ってくれないか?」
「しかたないな。ほら、あーん」
「あーん。んんっ、美味い!」
「……バカ舌」
「え?」
(2010/04/11)
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