333.反面教師(外部ファミリー)
「いいですか、ほたる。絶対に、あの二人のようになってはいけません」
「どうして?」
「どうしてって。人前であんなこと。していいはずがないでしょう?」
「でも、はるかパパとみちるママは愛し合ってるんでしょう?それなのに駄目なの?」
「人前では、と言っているんです」
「でも、私だったら、はるかパパみたいな恋人、自慢したいな」
「ほたる。いい加減にしなさいっ!」
「…………」
「せつな。なに怒鳴ってるんだよ。ほたるが泣きそうじゃないか」
「あなた方のせいですっ!」
「僕たちの?」
「はるかパパぁ」
「おいで、ほたる。……一体、何があったんだい?」
「せつなママがね、はるかパパたちみたいになっちゃ駄目だって。ほたる、分かんないって言ったら、急に怒ったの」
「随分と教育熱心なのね、せつなさん?」
「ほたる。せつなみたいにあんなすぐに怒るようになっちゃ駄目だよ?」
「うん」
「ほたる!どうしてはるかの言うことは聞けて、私の……」
「せつな。もう少し落ち着いたら?ほたるが怯えてよ?」
「せつなママ、怖い」
「残念。どうやら、反面教師はせつなのほうみたいだな」
「……そんな」
(2010/03/06)
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