337.故郷へ続く道(蔵飛)
「人間界に、行くのか」
「ええ。人間界に。帰ります」
「……お前の。故郷は魔界(ここ)だろう?」
「妖狐蔵馬の故郷はね。でも、南野秀一の故郷は人間界なんだよ」
「フン。マザコンが」
「母親の面影を探して邪眼をつけた人に言われたくはないけどね」
「貴様っ……」
「……飛影も。いつでも人間界に帰ってきてもいいんですよ」
「誰が。……俺が帰るのは。帰ると、するなら……」
「飛影?」
「うるさい。とっとと消えろ」
「自分で呼び止めたくせに。勝手なんだから」
(2010/03/11)
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