341.一日神様(不二リョ)
「何これ」
「ん?」
「『もし、一日だけ神様になれるとしたら何をしますか?』だって」
「ああ。新聞部のペーパーインタビューね」
「一日だけじゃ、何も出来ないっすよね」
「でもきっと、一生じゃ飽きるよ。上からみんなの様子を眺めてるだけなんてさ」
「……夢の無い発言」
「じゃあリョーマが神様だったらどうするの?期限なしで」
「そうっすねぇ」
「言っとくけど、リョーマが神様ってことは、リョーマ自身の人生は変えられないってことだからね」
「あ。……いや、それだったら、俺の人生を変えてから、神様降りますよ」
「ずるいなぁ」
「そういう周助は?」
「僕は、そうだなぁ。一日神様でいいかな」
「それで、何するんすか?覗き?」
「それもいいね。リョーマの私生活を覗き見するのも」
「何、その乾先輩な発言」
「リョーマが言い出したんでしょ。でも、そうだな、僕が一日だけ神様になるのなら」
「ちょっ、何するんすか。イテテ」
「リョーマの小指から伸びている運命と、僕の小指から伸びてる運命を、解けないように固結びする、かな」
「……それって結局、自分の人生変えてから神様降りるって言った俺と同じじゃん」
「まぁね。僕ってほら、ずるいから」
「…………」
(2010/02/10)
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