348.オークション(蔵黄泉+修)
「修羅。お小遣いをやろう」
「ほんと!?でもパパ、どうして?今日はお小遣いの日じゃないよね?」
「ははっ。今日のパパはお金もちなんだ」
「お金持ち?」
「そうだ」
「すごーい。ねぇねぇ、どうして?」
「まぁ、昔の仕事のようなことだ」
「それって盗賊?」
「そのようなものだな」
「嘘を吐くな。変態」
「あ!蔵馬!」
「く、蔵馬っ……」
「どうしたんだ?黄泉」
「そうだよ。折角蔵馬が来たのに、何でパパそんなに焦ってるの?」
「はは……。焦ってなんかないさ」
「そう。じゃあ腹を括ったということだな?」
「蔵馬?どうしたの?」
「ゴメンね、修羅くん。ちょっとパパと話があるから」
「ちょっと?」
「そう、ちょっと」
「分かった。じゃあ、部屋にいるから。パパとの用事が済んだら来てね!」
「ああ。……さて、と。黄泉。その収入は何処から?」
「オークション、だ、が」
「何を売った?」
「……盗品」
「何処から盗んだ?」
「……それは」
「これ、なんだろう?」
「それはっ!どうして、蔵馬が」
「オレが落札したんだ。最近、オレの私物が市場に出回ってると聞いたのでな。……何か、言い訳は?」
「……売れてしまうのだから、仕方がないだろう?そうだ、売り上げの半分をやろう。だからもっとお前の私物を」
「死ね」
(2010/05/01)
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