369.紳士的(はるみち&星うさ)
「セイヤっ。あんた少しははるかさんを見習いなさいっ!」
「はぁ!?何でオレがコイツを見習わなきゃなんねーんだよ」
「だって、はるかさんて優しいし、紳士的だし」
「紳士的ねぇ……」
「なに人の顔見てるんだ?」
「……コレのどこが紳士的だっつーんだよ」
「それはアンタが嫌われてるだけでしょ。ねぇ、はるかさん」
「生憎だけど、僕は女の子にしか優しくしないんだ」
「……なるほど。確かに紳士的ではあるわな。でもそれだったらお団子、オレだって、みちるさんには優しいぜ?」
「じゃあなんで私には優しくないのよー」
「あれ?お団子って女の子だったっけ?」
「ひっどーい。みちるさぁん」
「大丈夫よ、うさぎ。本心じゃないから」
「本当ですかぁ?」
「星野くんはまだ子供なだけよ」
「へ?」
「そうそう。好きな奴を虐めたくなるとかいうアレだよ」
「好きな、やつ?」
「ばっ。ちげーよ」
「まぁ、僕としては違ってるほうが有り難いわけだけど」
「それで?星野くんのかわりに、はるかがうさぎを奪おうとでもいうのかしら?」
「おい、みちる」
「うさぎ。星野くんもだけど、うちのはるかも実はあれでいて結構子供なのよ」
「そうなんですか?」
「そう。ああやってわざと私にヤキモチを妬かせるんだもの」
「ヤキモチ。……えーっと。み、ちるさん?」
「おい、星野」
「んだよ」
「今回だけは許してやるから、今すぐお団子頭を連れて消えろ」
「は?何でオレがお前に指図されな……」
「いいから!」
「あ、ああ。……お団子。ほら、行くぞ」
「えっ?あ。ちょっと。セイヤ、痛いってば……」
「……行ってしまったわね」
「ほっとしてるクセに」
「何か言ったかしら?」
「……みちる。顔、戻ってないぜ?」
「えっ?」
(2010/02/12)
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