395.先天的(不二切)
「赤也って、本当はマゾでしょう?」
「アンタ、人を見る目ないっすね。オレの何処をどう見たら……」
「君のS振りはただの強がりだろ? 立海テニス部の連中に馬鹿にされないように身につけた。後天的なものだよ。君の本質は、違う」
「アンタにオレの何が分かるっていうんスか」
「性感帯」
「ばっ……ん」
「ねぇ、赤也。マゾじゃないって言うなら、首締められて、そんな顔しないでくれないかな」
「しら、ないんすか? これ、結構気持ちいいんスよ」
「知ってる。調子に乗って死んだ人とか、結構いるらしいね。でも僕はサディストじゃないから。ちゃんと君が死ぬ前に手を離してあげるよ。大丈夫」
「っれが。だったらアンタ。オレの首締めながらそんな顔、しないでください、よ」
「それは赤也が締め付けてくるからだよ」
「ど、だか」
「……赤也」
「んスか?」
「好きだよ」
「…………」
(2010/05/02)
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