407.致命的(不二観)
「……あれだけ無様にやられたのに、懲りない奴だな」
「不二クン。君はボクを完膚なきまでに叩き潰したつもりなんでしょうけど」
「つもりじゃない。実際そうだったと思うけど?」
「つもりです。不二クンは、一つ、致命的なミスをしました」
「……なんだって?」
「それは、ボクにその魅力を十二分に見せ付けたことですっ!」
「……は?」
「お陰でボクは、今まで以上に君に興味が湧きました。不二クン。ボクは、君を――」
「ストップ」
「不二クン?」
「観月。致命的な傷を追いたくなかったら、それ以上は口にしない方がいい」
「致命的な傷、ですか。構いませんよ」
「なに?」
「知りませんでしたか? といっても、ボクも不二クンとの試合で気付かされたのですが。ボクは、どうやらマゾみたいなんですよ、不二クン。だから」P 「寄るな、変態」
(2010/05/03)
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