415.いまひとつ(不二乾)
「どうだ?」
「どうって? フツーに美味しいよ、この乾汁」
「そうか……。いまひとつか」
「だから、美味しいって。それとも、なに? 僕が飲めないようなものをつくろうとかまた考えてるの?」
「というか、惚れ薬を考えているんだが。どうも効き目が現れないようでいかん。何が足りないんだろうか」
「ああ、それなら。乾の髪とか唾液とか精液とか。そういうのを入れないと、乾に惚れるようにならないんじゃないかな?」
「そうか!なるほど。じゃあ、不二。早速俺のを出してくれ」
「……は?」
「それをココに入れる。それで、乾汁惚れ薬ver.の完成だ!」
「で? それを誰に飲ますの?」
「決まってるだろ。試飲と称して不二に飲ませるんだ」
「ふぅん。それは名案だね」
「だろう?」
「今、この場に僕がいなければ、の話だけど」
「……あ」
(2010/05/14)
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