436.名探偵イコール殺人事件(外部ファミリー)
「ねぇねぇ、探偵ごっこやろー?」
「……僕?」
「やってあげたらいいじゃないですか。ほたるは今、探偵もののアニメにはまっているのよ」
「真実はいつもひとつ!」
「へぇー」
「あら。アニメだからって馬鹿にしている?」
「……みちる」
「結構面白いのよ」
「ふぅん」
「ダメ?」
「分かった。やるよ。で? 僕は何の役をやればいいのかな? 怪人二十面相?」
「なぁに、それ」
「……せつな。勉強もいいけど、こういうところもさぁ」
「はるかが読み聞かせてあげればいいんじゃなくて?」
「あのな。絵本じゃなくて小説だぜ? 僕の喉、枯れるって」
「それじゃあ、喉を鍛えましょうか? 幾ら叫んでも、枯れないように」
「なるほど」
「2人ともっ」
「冗談だよ」
「あら。冗談だったの?」
「……みちる」
「ねぇ、みんな。何の話してるの?」
「なんでもありません」
「うー……」
「それより、さ。僕は何の役をやったらいいのかな?」
「あら。そんなの決まっているじゃない。はるかは、怪盗キ――」
「死体!」
「え?」
「だって、名探偵は殺人事件を解決しなきゃ。だからはるかパパは死体役っ」
「ええっ? ああ。そう……」
(2010/07/15)
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