441.そんなに驚くことないのに(蔵飛)
「……え?」
「何をそんなに驚いている?」
「いや、だって。……飛影、今、なんて?」
「……二度とは言わん」
「そんな。お願いしますよ。じゃないと、今のが夢なんじゃないかって疑ってしまいますから」
「それなら、この刀で傷でもつけてみるか? 現実なら、痛みを感じるだろう?」
「飛影、お願いです」
「……なら、もう二度とそんなツラをするな」
「え?」
「だから。いちいち驚いたりするなと言っているんだ。……確かに、言葉にはしてこなかったかもしれないが、そんなこと、今更だろう?」
「そう、ですね。驚く方が、失礼ですよね」
「フン」
「分かりました。驚きません。だから、もう一度言ってください」
「三度目は無いからな」
「ええ」
「よく聞け」
「はい」
「俺は、お前を――」
(2010/05/23)
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