447.みそだれとごまだれ(蔵飛)
「……どうですか?」
「何がだ?」
「食事」
「別に」
「……味オンチ」
「は?」
「いつもとタレを変えてみたんですけど」
「そうか」
「それだけ?」
「どうせ俺は味オンチだからな」
「……美味しい?」
「不味かったらわざわざ人間界まで食いには来ない」
「…………」
「何だ、その顔は」
「いえ。あなたは、出されたものなら何でも食べる人なのかと思っていたので」
「腹が減っていればな」
「今はそんなにお腹が空いてない?」
「…………」
「でも、美味しいって知ってるから、食べてくれるんだ」
「…………」
「飛影」
「うるさい」
「ありがとう。嬉しいよ」
「……ふん」
(2011/03/17)
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