454.クールビューティー(外部ファミリー)
「こんにちは」
「ちびうさですか?」
「はい。いますか?」
「ええ。ほたるの部屋で遊んでいます。今呼んできますから、リビングで待っててください」
「あ。はい。おじゃましまーっす。……っと」
「お団子? いらっしゃい」
「こんにちは、はるかさん」
「おチビちゃんのお迎えかな?」
「はい。いま、せつなさんが呼びにいって」
「そう。……座ったら?」
「失礼します。……あー。カッコイイなぁ、せつなさん。大人の女性って感じ」
「そうか?」
「そうですよ。はるかさんははるかさんで充分大人だから、そうは思わないかもしれないけど。いいなぁ。私もあんな風に落ち着いた大人の女性になりたい……」
「あれ? 君はみちるに憬れてたんじゃなかったのかい?」
「みちるさんは、なんていうか。私には到底……」
「つまり、せつなにならなれる、と」
「あ。いえっ。そういうわけじゃ……」
「まぁ、せつなみたいになれるかどうかは別として、みちるにはなれないだろうな。君に限らず、世界の誰もさ」
「……それってのろけですか?」
「さぁ、どうだろうな」
「でも、いいなぁ。せつなさん。クールビューティーですよね」
「……クール、ね。君が、せつなの本当の姿を知ったら、驚くだろうな」
「本当の、姿?」
「そう。……ほら」

「スモールレディ。約束ですよ。ぜったい、ぜーったい、また遊びに来てくださいね」
「わ。わかったから。プー。苦しいよ。ね、離して」
「スモールレディぃぃぃぃ」
「ほ、ほたるちゃん、助け……」
「せつなママ。いい加減にしないとちびうさちゃん死んじゃうよ?」

「あれが、せつなさん、の」
「本当の姿。……あれでも、クール?」
「いや、あれは……」
「ま、あの姿になら、お団子もなれそうだけどな」
「えーっ。それは、ちょっと……」
(2010/08/20)
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