469.ママハハ(外部ファミリー)
「こら、ほたる!」
「みちるママぁ」
「あら、ほたる。どうしたの?」
「せつなママがいじめるの」
「そうなの?」
「別に私は。ただ、叱っていただけです」
「それにしたって、そんな鬼みたいな顔していたら、ほたるが怯えるのも当然よ。ねぇ?」
「こわーい。せつなママ、継母みたーい」
「継母?」
「色んなお話、はるかパパに読んでもらったけど。継母っていっつも子供に意地悪するの。こわーいの」
「そんな……」
「みちるママは優しくって、本当のママみたい。ね?」
「そうね。けど、ほたる。少し言いすぎだわ」
「みちるママ?」
「せつなはほたるのことを思うからこそ、厳しくしているの。ちょっと厳しすぎる時もあるけれど。せつなは不器用だから、加減が分からないのよ」
「……そうなの?」
「すみません。優しく言おうと思っても、どうしても。……でも、何も叱りたくてあなたを叱ったりなんかしていません。それだけは分かってください」
「うん」
「よかった」
「……それにね、ほたる」
「みちるママ?」
「実母の方が、本当は怖かったりするものよ。灰被り姫のお話のようにね」
「――えっ?」
(2012/01/04)
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