474.アンダーグラウンド(蔵&幽)
「高揚した気分の鎮め方、教えましょうか? それか、薬でも」
「いや、いい」
「幽助はそれでいいかもしれませんが、螢子ちゃんが心配してますよ? 時々、どこかに喧嘩しにいってるって」
「出稼ぎだよ、出稼ぎ。ちゃんとファイトマネー貰ってるし」
「幽助」
「なんだよ。しょうがねぇだろ。喧嘩はオレの生きがいなんだからよ」
「だとしても、です。螢子ちゃんにはちゃんと話してあげてください。自分の恋人が何処で何をしているのか分からないっていうのは、結構不安なんですよ?」
「……飛影のことか」
「まぁ、そう取ってもらっても構いませんが。君が言わないなら、オレが螢子ちゃんをここまで連れてきますけど。いいですか?」
「どっちにしろ、話したら連れて行けって言われそうな気がするけど。話すよ、ちゃんと。帰ったら」
「よかった」
「ったくよ。オメーもおせっかいだよな」
「螢子ちゃんの気持ち、分かってしまったのでね。放っておくのも、ちょっと」
「にしても。螢子も気になるなら気になるで、オレに問い詰めりゃあいいのにな。オメーもよ」
「飛影の場合は、余り詮索してしまうと、そのまま消えてしまいますから」
「……オレは消えねぇけどな」
「そこらへんは、螢子ちゃんとちゃんと話し合ってください」
「わーったよ。……蔵馬」
「ん?」
「サンキュ、な」
「……今度、ラーメン奢ってくださいね」
「おう!」
(2010/12/01)
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