490.入浴シーン(蔵飛&幽)
「……飛影にでも、なったつもりですか?」
「あ。やっぱりばれた?」
「あなたは。覚醒してから気配を殺すのが下手になりましたね。元々上手くはありませんでしたが」
「まぁそんな必要ねぇからな。不意打ちっていうのは嫌いなんだ」
「まるで、オレが卑怯な戦闘方法を取っているというような言い方ですね」
「そうは言ってねぇけどよ」
「それで?」
「ん?」
「どうして、そんなこそこそ隠れてたんですか?」
「いやぁ、なんていうか、さ。オメーの裸を見てみたくて」
「……は?」
「湯気で下半身隠れてると、やっぱりどうみてもさ」
「どうみても、なんですか?」
「いや、えーっと、なんつぅか、オメー色っぽいよなぁって思っただけだよ。蔵馬だって分かってなかったら、やばいぜ?」
「……何がやばいというんだ?」
「ゲ、飛影」
「用が済んだのなら、さっさと消えろ」
「いや、オレもこれから温泉入ろうかなって思ってるんだけど」
「消えろ」
「……しゃーねぇな。分かったよ。あ、飛影。ここの温泉の成分な、鉄を錆びさせる効果あるから、気をつけろよ」
「フン」
「……で?」
「なんだ?」
「あなたは、どうして覗いてたんですか?」
「俺は別に」
「覗いてたでしょう?」
「……今更貴様の裸などに欲情するか」
「へぇ……」
「あ」
「まぁ、いいですよ。おいで、飛影」
「…………」
「浸かりに来たんでしょう?」
「そのニヤけた面をやめろ」
「しょうがないじゃないですか。オレはあなたと違って、今でもあなたの裸を見ると欲情してしまうんですから」
(2010/07/09)
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