506.学習能力(外部ファミリー)
「ふぅ。……ったく。ほたるの学習能力には恐れ入るよな。あの手この手で攻めてくる」
「それに引き換え、はるかは学習能力がありませんね」
「なんだよ」
「みちるとあんなことをしていたら、ほたるが噛み付いてくるに決まっているでしょう?」
「ほたるのあの言葉の厳しさは、せつなに似たのかな」
「何かいいましたか?」
「別に」
「本当にあなたたちは……」
「そんなこと言うけどね、せつな。僕たちだって一応学習してるんだぜ?」
「その割に、成果は現れていないようですが」
「少しずつ、レベルを下げてるんだよ。ほたるが機嫌を損ねないギリギリのラインを模索中ってね」
「……はぁ」
「なんだよ。言っとくけど、一番学習能力がないのは、せつな、君だぜ?」
「どうしてそうなるんですか」
「だって毎回、僕たちを叱る言葉が同じだからさ。僕もみちるも、それくらいじゃ動じないってこと、そろそろ学習しないと」
「……分かりました」
「そうそう。無駄なこ――」
「次、またほたるを怒らせるようなことをしたら。容赦はしないことにします」
「……ってせつな。何で変身してないのにそんなの持ってるんだ? まさか、冗談だろ? っていうか、次って言ったじゃないか。何で今、おい、ちょっ……」
(2010/07/04)
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