563.ハイテンション(はるみち)
「……そういえばみちるって、いつも冷静だよな」
「えっ?」
「僕が優勝決めてハイテンションになってる時だって、隣で笑顔を見せてるだけだろ?」
「不満?」
「そうじゃないけど。自分の絵やヴァイオリンが評価された時もそんな感じだろ」
「何が言いたいのよ」
「なんていうかさ。ハイになってるみちるを見てみたいなって」
「あら。私はいつだって、貴女といるときはハイになっているわ」
「どうだか」
「はるか、だってはるかといない時の私を知らないでしょう?」
「当たり前だろ。それとも、盗撮でもしろって?」
「そんなことは言ってないわ。ただ。そうね……」
「みちる何してっ」
「分かる? 貴女には落ち着いているように見えるかもしれないけれど、私、凄くドキドキしているの」
「わ、かった。分かったから、もう……」
「顔、赤いわ」
「当たり前だろ、こんなこと。というか、何で君はそんなに平気な顔して……」
「だから平気じゃないのよ。もう一度確かめてみる?」
「……君って人は」
(2011/04/18)
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