564.それでも地球は回る(はるみち)
「呑気なもんだな」
「えっ?」
「地球の話さ」
「どういうこと?」
「今の状況。自分が死ぬかどうかの瀬戸際だって言うのに、速度を変えることすらせず、回り続けてるんだぜ?」
「はるか。貴女それ本気で言っているの?」
「だとしたら?」
「……貴女の方が、随分と呑気なんじゃなくて?」
「そうかな」
「そうよ」
「ふっ」
「何が可笑しいの?」
「こんな時に寄り添ってる君だって、充分呑気だと思うけどね」
「これは……。だって、もしかしたら」
「ストップ」
「はるか?」
「行こう。……早く終わらせるんだ、こんなこと。僕たちが、どの結末に行き着くのだとしても」
「……ええ。そうね」
(2010/07/28)
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