618.濡れ衣(蔵飛)
「……また、雪菜ちゃんの所ですか?」
「うるさい」
「まぁ、妹を大切にしたい気持ち、分からなくもないですけどね」
「だから、うるさいと言ってる」
「でも、ちょっと過剰すぎませんか?」
「……貴様。黙らないと、その口」
「その唇で塞いでくれるのなら、黙りますけど?」
「俺の炎で唇が開かないように焼き付けてやる」
「それは怖い」
「だったら黙れ」
「……でも、幽助に教えてもらって良かったですよ」
「何だ?」
「あなたと、雪菜ちゃんとのこと」
「貴様、まだっ」
「だって。それを知らなければ、あらぬ疑いをあなたに抱いてしまったかもしれないし」
「……それを言うなら、貴様だって同じだろう?」
「母さんのことですか?」
「…………」
「そっか」
「何を、納得した?」
「いや。オレが母さんのことを想ってるとき、あなたもこんな気持ちなんだなって」
「ふざけっ……」
「ゴメンね、飛影」
「……ふん」
(2010/08/05)
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