664.餌付けの名人(蔵飛)
「……今度は、誰に餌付けをするつもりだ?」
「久々に会えたかと思ったら。何ですか、行き成り」
「陣たち(あいつら)を手懐けたんだろう?」
「別に手懐けたわけじゃないですよ。ただ、黄泉の懐に入り込むために必要だっただけです」
「つまりは、あいつらを餌に、黄泉を手懐けたかったわけだ」
「飛影。それ以上言うと、怒りますよ?」
「図星を指されて逆上とは、らしくないな」
「……ったく。そんな風にしかヤキモチを妬けないなんて、あなたは相変わらずですね」
「誰がっ……」
「……久々に、餌付け、されてみます?」
「ふざけるな」
「あ。やっぱり?」
「……餌付けされるのは、お前の方だ」
「――え?」
(2010/09/15)
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