681.誰がための誓い(ウラネプ)
「守るんだ。世界を」
 いつからだろう。守る対象をセカイと曖昧に表現するようになったのは。
「ウラヌス」
 群れをなして攻めてくる数多の敵を目の前に、不安げな彼女の手が僕の手に触れてくる。本心では体ごと強く抱きしめたい。だが。彼女の手を振り払い、半歩足を踏み出す。p  守るんだ。君といる、この世界を。僕たちを生かしてくれる、プリンセスを。
 背後で、何か言いたそうにしている彼女の気配を感じながら。僕は宇宙剣を強く握りしめると、意を決して戦場へと飛び込んだ。
(2010/12/10)
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