700.猫派と犬派(蔵&幽)
「蔵馬って猫派?」
「勘違いされやすいですが、狐はイヌ科ですよ」
「いや、そうじゃなくて。猫が好きか犬が好きかつったらさ。猫だろ?」
「うーん。あまり考えたことはないですが。……幽助は何故そう思うんです?」
「だってよ、飛影って性格猫っぽいじゃん」
「そうですか?」
「そうだよ。素っ気ねぇしさ」
「うーん。オレは、どっちかというと犬っぽいと思うんですけどね」
「うっそだ。まさか、飛影が犬っころみたいに蔵馬蔵馬ってせっついてくるわけじゃねぇだろ?」
「ああ。それはいいですね」
「うげぇ」
「どうしました?」
「いや、ちょっと。想像したら、胸やけが」
「……怒っても、いいのかな?」
「いやあ。ははー」
「そうですねぇ。もし本当に飛影がそんな風になったら、それはもう飛影じゃない気がしますよ」
「素っ気無いのがいいってことか?」
「まぁそんなとこですかね」
「物好きだな」
「長く生きてれば、物好きにもなりますよ」
「……けどよ。じゃあ何処が犬っぽいってんだ?」
「ああ。ほら。犬って自分の中で勝手にランク付けするじゃないですか。それによって、相手への態度が変わる」
「そうだっけ?」
「ええ。そういうところ、飛影もありますから」
「うっそだろ。アイツ自分が一番って思ってるタイプじゃん」
「口ではそんなようなこと言ってますけどね。そうでもないですよ」
「へぇー」
「だから少し、幽助が羨ましい」
「……は?」
「いえ。なんでも」
「?」
(2010/08/17)
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