768.代理の代理(不二観) |
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「不二クン!」 「……何で君がここにいるんだ?」 「裕太クンの代理です」 「裕太がお前に頼むわけないだろ」 「ええですから。裕太クンの代理の代理です」 「…………」 「それで、ですね。今日なんですが、裕太クンが急遽これなくなったので、代わりに僕が不二クンとデートを」 「帰る」 「安心してください。裕太クンのデータはそろってますから。ラケットやシューズ選びはきっと裕太クン以上にぴったりなものを選んであげられます。なんなら、不二クンの分もボクが」 「じゃあ、行こうか」 「本当ですか!」 「……大方、裕太が寝ている間に僕から電話があって今日のことは中止になったとでも嘘を言ったんだろうと思うけど。それならそれで、買わないといけないものがあるからね」 「…………」 「さぁ、行くよ観月。携帯電話を買って、君にはそれを裕太に責任を持って届けてもらうことにするよ」 |
(2010/12/18) |
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