857.悟りの境地(外部ファミリー)
「やば。せつな」
「いいです。二人とも、そのままどうぞいちゃついていてください」
「あれ?」
「珍しいわね」
「ほたるに言われたんです。あの二人は夫婦なんだから、仲を引き裂くようなことは辞めてくれって」
「あっはは。ほたるに言われちゃあな」
「でも。じゃあ、ほたるは諦めたのかしら?」
「何を?」
「はるかのお嫁さんになること」
「なっ……」
「やっぱり気づいてなかったのね」
「バカいうなよ。なんたって……」
「それは諦めたみたいですよ」
「せつなまで。冗談だろ?」
「そう。諦めてくれたのね」
「ええ。自分の親でもあるのだから、別れさせたくはないと」
「おいおい」
「でも」
「でも?」
「その代わり、はるかの愛人になると言っていました」
「えっ?」
「せつな、それ」
「あれは本気の目でしたよ」
「……なるほどね」
「みちる。なに納得してるんだよ。大体、愛人なんて言葉。せつな、キミはほたるの教育係だろう?」
「え。そういう問題……?」
(2011/09/04)
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