858.疲労困憊(外部ファミリー)
「ふぅ」 「あら、大分お疲れのようね。はい、コーヒー。お砂糖たっぷり入れておいたわ」
「サンキュ。それにしても、なんたって子供はあんなに元気なんだ?」
「数年前の自分のことを思い返してみたら分かるんじゃないかしら」
「……僕はあそこまでやんちゃじゃなかったさ」
「嘘は良くないわ」
「君はさ……。まぁ、いいか。にしても。僕だって体力には自身があるほうなんだけど。流石に今日は疲れたな。ほたるとおチビちゃんが二人そろうと、お手上げだ」
「要領が悪いだけよ」
「なんだよそれ」
「あの子たちの相手、100%しっかりやろうとするから駄目なのよ。体力で言えばせつなのほうが無いはずでしょう?」
「そうそう。せつなは凄いと思ったよ。今回ばかりは、ほんと」
「今回だけですか?」
「せつな……。あれ? ほたるたちは?」
「電池が切れたように寝てしまいましたよ。まぁ、あれだけ騒げば仕方が無いでしょう」
「要領、悪いんだってさ」
「なんです?」
「僕」
「ああ。……そうですね」
「でしょう?」
「ええ」
「……ちぇ」
「いいじゃないですか。一つや二つ、苦手なことがあるくらいのほうが、人間らしいですよ」
「らしいも何も、僕は人間だよ」
「それもそうですね」
「……でも、子供の相手くらいは楽に出来るようになってもらわないと困るわ。その他の何か、出来なくてもいいから」
「何でだよ」
「だって、将来私たちの間に子供が出来た時に、困るでしょう?」
「……みちるさん。それは」
「私は本気よ」
「えーっと……」
(2011/05/02)
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