872.○○は一日にして成らず(蔵雪)
「雪菜ちゃん、よくやるね」
「あ、蔵馬さん。今日もお食事有難うございます」
「まぁこれも修行の一つだから」
「だとしても、嬉しい」
「え?」
「いただきます」
「それにしても。オレの修行、きつくない? 陣や酎たちのメニューよりレベルを下げてあるとはいえ」
「大丈夫です。やれます」
「にしたって。妖力値をあげたいだなんて、突然どうして?」
「……大切な人のためです」
「大切な」
「ねぇ、蔵馬さん。飛影さんって蔵馬さんに怪我の治療してもらってるんですよね?」
「え。ああ。まぁ。でも、どうしてそれを?」
「和真さんが言ってました」
「なるほど。で、それと君の……。雪菜ちゃん。君、もしかして」
「蔵馬さんの大切な人ですから」
「え?」
「力になりたいんです」
「…………」
(2012/05/11 )
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