932.年齢差を超えた付き合い(蔵飛)
「何だ?」
「見た目でも、それなりに差はあるか」
「だからなんなんだ」
「黄泉もコエンマも、オレがあなたを恋人に持っていることが疑問らしい」
「誰が恋人だ」
「少なくとも、オレはそう思ってますけど。……もしかして、オレの体が目あ――」
「殺すぞ」
「冗談ですよ」
「……別に誰が疑問を持とうが構わないだろう」
「まぁ、ね。妖怪なんて本能だけしか持たないヤツもいるわけだし。何年生きたかよりも、どれくらい経験を積んで来たかが重要になってきますから」
「……フン」
「何?」
「じゃあお前は、随分と薄っぺらな人生を歩んできたんだな」
「ねぇ、飛影。オレがあなたと対等な立場にあると思ってます?」
「年上ヅラする気か?」
「ええ。事実ですから。それに……」
「っにする」
「こっちの経験だって、あなた以上に積んでいるつもりです」
「……違うな」
「え?」
「お前のは偏った経験だ。年上ヅラしたいなら……。一度俺に抱かれてみるか?」
「冗談。あなたに抱かれるくらいなら、オレは年上ヅラ出来なくても構いませんよ。……ねぇ、先輩?」
「……ホントに殺すぞ?」
(2011/07/26)
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