958.近くの小動物(蔵飛) |
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「ハムスターをね」 「?」 「飼わないいかって桑原くんに言われたんですよ。貰い手を捜しているらしくて」 「自分の所で飼えばいいだろう」 「でもほら、彼のところには猫がいますから」 「で。貰ってきたのか?」 「まさか。断りましたよ」 「狐の本能で食いたくなるからか?」 「あのね。……あなたがいるからですよ」 「何?」 「だってほら、飛影、猫みたいじゃないですか。だから、食べてしまうといけないと思って」 「溝鼠だ」 「え?」 「俺は。溝鼠だ。そうだろう?」 「……ああ、そうか。そうですね」 「貴様」 「だから、狐(オレ)に食べられた」 「……ふん」 |
(2011/12/06) |
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