356.加爾基(不二幸)
「骨」
「?」
「幸村の骨って、何処までも白そうだよね」
「骨は普通白いと思うが」
「そうだけど。純白っぽい気がする」
「不二。俺が白を嫌いなの知ってて、いつもそんなこと言うな」
「違うよ。白が似合うと思ったら、君が白を嫌いだっただけで。別に、君が白を嫌いだから、白が似合うって言ってるわけじゃない」
「………。俺は不二の方が、白って感じがするけど」
「そう?僕の腹は真っ黒だよ」
「知ってる」
「あ、そう。……そうだ。で、これ」
「……瓶?」
「中にはね、石灰が入ってるんだ。これかけて、ついでに水をかけると」
「どう、なるんだ?」
「融けるよ」
「…………」
「…………」
「えーっと」
「幸村の骨の色。純白かどうか確かめてみようよ」
「冗談、だろ?」
「本気だったらどうする?」
「どうって…まさか。ちょっ、不二、ま…」
「なんてね。冗談だよ。ライン引きに使うような石灰じゃ、融けないから」
「…………」
「あれ?幸村?もしかして、怒った?」
「……訂正」
「うん?」
「不二はきっと、骨の髄まで黒いな」
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