(はるみち)※中学時代
「……可笑しいな」
「えっ。何か変?」
「いや。可愛いよ、その髪型。しばってるのもいいね」
「…………」
「みちる?」
「……じゃあ、何が可笑しいの?」
「ああ。なんていうかな。僕ってほら、当たり前っていうの、嫌いだろ?常に変化を求めてる」
「そう、ね」
「なのにさ。君とこうして並んで歩いてることが当たり前になったらなって。そんな風に思うんだ」
「えっ?」
「可笑しいよな。どうしてだと思う?」
「どうしてって。そんな……」
「みちる?」
「そんなこと、私に聞かないで。バカ」
「えっ?あ。おい。どうしたんだよ。何怒って――」


みちる誕(外部ファミリー)
「いいよ、みちる。目、開けて」
「……ここは。ホール?」
「そう。それで、これ」
「私の、ヴァイオリン」
「一度、ここで自由に弾いてみたいって言ってただろ?他の音、一切ナシでさ」
「でも」
「観客が私達だけでは不満ですか?」
「みちるママのヴァイオリン、聴きたーい!」
「せつな……。ほたるも」
「な。これが、僕たちからのバースデープレゼント」
「……なんだか」
「ん?」
「これじゃあ、私があなたたちにプレゼントをしているみたいね」
「そういうと思った」
「えっ?」
「じゃあ、みちるはトリってことで。座ってて」
「えっ?何?」
「えへへ。あのね、ほたる、今日のために一所懸命練習したんだよ」
「何、を?」
「赤ん坊の頃から、みちるのヴァイオリン聴いてただけあるよ」
「ヴァイオリン?」
「うん。みちるママからみたら、全然下手だけど」
「せつなも、用意、いいかい?」
「ええ」
「えっ。せつなも何か?」
「私は……」
「パーカス。僕がピアノ」
「せつなが……」
「もう。そんな顔しないでください。だから嫌だっていったんですよ、私は」
「そんなこと言ったって、せつな、木管も金管も駄目だったじゃないか」
「それはそうですけど」
「じゃあ、歌う?」
「まさかっ」
「ねー。はるかパパ、みちるママ。早くやろーよ」
「そうね。私も待ちくたびれてしまうわ」
「……そうだな。じゃあ――」


みちる誕、その後
「はぁ」
「どうたの?はるか。不満そうだけれど」
「どうしたら、君を驚かせることが出来るのかなって思ってさ」
「あら。私今日は、充分驚いてよ」
「内容にはね。でも。そうなんだよな。みちるって、日ごろ忙しくてもスケジュール管理、自分でしてるから。誕生日、忘れるなんてことないんだよな」
「そうね。誰かさんと違って、今日が何日の何曜日だか、分からなくなることなんてないわ」
「それって、僕のこと?」
「どうかしら」
「……どうしたら、君を100%驚かせること、出来るのかな」
「あら。それは簡単よ」
「え?」
「私の時間の感覚を狂わせればいいだけの話しだもの」
「だからさ、スケジュール管理が完璧な君に対して、それをどうやって――」
「だから。陽の光も届かないようなところに、私を閉じ込めてしまえばいいのよ」
「……みちる。それ、本気で言ってる?」
「さあ。どうかしら」
「みちる」
「ちょっと、はるか。痛っ」
「今のみちるの科白、本気だと思うことにしたから。今から、君を攫うよ」
「待ってはるか。ねぇ。そんなこと、一年もかけてやるつもりなの――?」


1000題『267.暴言』のその後(外部ファミリー)
玄関にて。座って靴を履いてるはるかの背中にぎゅーっとのっかって。

「パパ、今日はほたるとの約束守ってくれてありがとう!」
「当たり前じゃないか。僕がほたるとの約束破るわけないだろ」
「だって。ほたる、てっきり」
「ほたるとの約束が一番さ。ほら、下りて。ほたる、まさかはだしで出かけるわけじゃないだろ?」
「うんっ」

ほたるが下りたので、はるか、振り返ると。笑顔のみちる。

「……えーっと」
「いってらっしゃい、はるか。ほたる」
「いってきます、みちるママ!せつなママ!」
「……いって、きます」

はるかとほたる、出て行く。

「もうっ。はるかのバカ」
「でも。今日はえらかったですね」
「何よそれ。まるで子ども扱いじゃない」
「何を言ってるんですか。みちるはまだ子供でしょう?」
「私は」
「大人びた子供と、子供じみた大人。どっちの方がいいですか?」
「……意地悪ね、せつな」
「そんなことはないですよ。さぁ、戻ってお茶にしましょう。たまには女二人でお喋りするのも悪くないですよ?」
「それも、そうね」


ホワイトデーネタ(はるみち)
「お。何。朝から、クッキー?」
「駄目よ、食べては」
「どうして」
「はるかのために作ったわけではないからよ」
「へぇ。じゃあ誰にあげるのかな?」
「はるかさん、目付きが少しきつくなっていてよ?」
「どうしてかは、分かるだろ?」
「しかたがないじゃない。はるか、バレンタインには何もくれなかったのだから」
「ってことは、何。この間の、大量の。あれ、全部にお返しするつもりなのか?」
「渡せる範囲で、よ。知らないうちに机に置かれていたもので名前も何も書いていないものや、他の学校の生徒から貰ったものに関しては、幾ら私でもお返しは出来ないわ」
「律儀だな。勘違いされても知らないぜ?」
「はるか。先月と同じ会話を繰り返すつもり?」
「僕は、それでも構わないけど」
「……やっぱり、はるかは私を信じてはくれていないのね」
「それだったら、さ。今からでも、僕を信じさせてくれないか?」
「どうやって?」
「それは自分でで考える。……そうだな。夜まで、考える時間をあげるよ。だから、上手く僕を信じさせてみなよ」
「夜まで……。ねぇ、はるか」
「ん?」
「それって、なんか。ずるくない?」
「どういう意味で?」
「二重の意味で、よ」


ホワイトデーネタ(外部ファミリー)
「はい、ほたる。バレンタインのお返し」
「わぁ。ありがとう、せつなママ!」
「あれ?せつな、僕には?」
「ありません」
「どうしてだよ。あのケーキはほたると僕が作ったんだぜ?」
「でも、私はほたるから戴いたので」
「なんだよ、それ」
「それに。あれはほたるから上手く逃れるためのことで、本当に私にあげたかったわけではないのでしょう?」
「……ああ、気付いてたんだ」
「当たり前です」
「義理にはお返しはしない、と」
「そういう、わけ、ではありませんが。……いいんですか?義理でも、私がお返しをして」
「なんで?」
「妬かれても知りませんよ?」
「みちるなら大丈夫だよ。僕と君がなんて、冗談でも思ったりしないさ。それに、お返しなわけだし」
「私が言っているのは、みちるのことではありません」
「じゃあ誰だよ」
「ほたるです」
「……あ」


ホワイトデーネタ(星はる)
「ほらよ」
「は?」
「は?じゃねぇよ。受け取れ」
「まさか、毒が入ってるんじゃないだろうな?」
「昼の生放送見なかったのか?オレ達、今日がホワイトデーだからって料理番組に呼ばれたんだよ。それで、作った」
「へぇ。じゃあ味は保障済みってわけだ」
「え?」
「番組は観てないが。どうせあの大気とかいう奴が中心になって作ったんだろ?あいつの料理の腕はまこちゃんも認めてたし。ま、みちるほどの腕じゃないとは思うが……」
「……ど、どうだ?」
「不味」
「あ。やっぱり?」
「お前、まさか……」
「その番組、オレだけが呼ばれてたんだよなー。大気は一日パテシエとかって営業行っちまってさ」
「……お前っ」
「司会者達がさ、絶賛はしてたんだけど、なんか表情が可笑しいなと思ったんだよ。たくさん作ったのに、余りも出ちまってさ」
「だったら捨てろ」
「もったいねぇじゃん?だからってお団子にあげるのもさ。どうせ今日はカレシといっしょにいるんだろうし」
「っ。だったらお前が食え!」


手ブロ『春のパンツ祭り』ネタ。(※キャラ崩壊。はるみちとせつな)
「みちる。これ、なに?」
「春のパンツ祭りだから」
「は?」
「プレゼント」
「……パンツ祭り」
「だそうよ」
「……みちるさん、みちるさん」
「なあに?」
「でもこれ、赤ふん」※赤いふんどし
「あら、いけない?」
「だって、パンツじゃないだろ?」
「パンツだったらいいの?」
「えっと……」
「じゃあ、これ」
「……紐」
「これならいいんでしょう?」
「いや、だから、僕は」
「それだったら。とっておきのがあるわ」
「だからね、みちる。僕はそんなものに参加する気は――」
「はい」
「…………」
「本皮よ。高かったんだから」
「縫製不良、かな。それとも僕の目が可笑しいのか?」
「どうしたの?」
「これ。本来隠さなければならないところが全く隠れていないと思うんだけれど。ていうか積極的に穴が開けられてると思うんだけど!」
「だってそういう目的のものだもの」
「……(どういう目的)……」
「駄目?」
「決まってるだろ!」
「折角買ってきたのに」
「え。これ、みちるが買ったの?」
「他に誰がはるかのために買うというの?」
「それも、そうか。……これを、みちるが……」
(はるか、恥じらいながら買うみちるを想像中)
「……っ!(萌)」
「はるか。どうかして?」
「い、いや。別に」
「ねぇ。折角買ってきたのに。これとは言わないわ。この三つのうちの、どれか一つでいいの。駄目かしら?」
「……どれかって、言われても」
「ねぇ。はるか」
「…………」
「……しょうがないわ。じゃあ私が――」
「ちょ、ちょっと。それは駄目だ!」
「どうして?」
「そんなの、当たり前だろ?」
「でも誰かが履かなければならないのよ?」
「そんなの、誰が決めたんだよ」
「さぁ、誰かしら?」
「……じ、じゃあ。せつなに履かせればいいだろ」
「私がどうかしましたか?」
「っ!」
「あら、せつな」
「はるかさん。どうして私がここにいるか、お分かりですか?」
「?」
「これ。私のカードの請求書です。なんですか、これはっ!」
「……アダルト、グッズ?」
「しかも15万も!一体何を購入したんですかっ!」
「ち、ちょっと。ちょっと待ってくれよ。僕はそんなの身に覚えないぜ?」
「あなたじゃなければ誰が――」
「私よ」
「えっ?」
「私」
「……みち、る?」
「だって仕方がないじゃない。こう見えても、私は18歳未満。カードだって親のものよ?そんな請求書、まさか親に見せるわけにも行かないし」
「…………」
「……いや、ちょっと待て。みちる」
「なあに、はるか」
「じゃあこれ、ネット通販で買ったのか?」
「何処で買ったと思っていたの?」
「いや、僕はてっきり、そういうショップで」
「どういうショップかしら?」
「……ごめんなさい。……で、でも。ずるいじゃないか。さも自分が買ったように」
「私が選んで買ったことに変わりはなくてよ?」
「私のカードで、ですけどね」
「その件に関しては。あとで。現金でお支払いするわ」
「そういう問題では……」
「いい。せつなの名前で買ったこととかは、どうでもいい」
「よくありません!」
「君がアダルトグッズを恥らいながらレジにもって行ったという僕のこの想像はじゃあ一体なんだったんだっていう話だ!」
「……想像、したの?」
「えっ。あ、いや。その……」
「したのね」
「……ごめんなさい」
「いいわ、はるか。許してあげても」
「え?」
「そのかわり……」
「えーっと、いや、その。だな。せ、せつな」
「私は知りません。どうせ、どうでもいい存在なんですから」
「ちょっと、やめろ、みちる。おい、よせっ……!」


「ところで、みちる」
「なあに?」
「15万も、一体何を買ったのですか?まさか、アレだけで15万も」
「するわけないでしょう?」
「ですよね。でも、それなら」
「ふふっ」
「……(はるか、ご愁傷様)……」


ファミリーカー(はるみち)
「はるか。何をそんなに真剣に見ているの?……車の、カタログ?」
「そう。買おうかな、と思ってさ」
「どうして。車なら今のオープンカーがあるのに」
「そうなんだけど、あれじゃ家族で乗れないだろ?」
「4人乗りよ、あれ」
「4人で乗ることはできるけど。家族では乗れないだろ?」
「どういうこと?」
「家族で出かけるんだからさ、君の作ったお弁当とか、他にも色々と荷物とかあるだろ?」
「それなら、トランクがあるわ」
「……みちるは、ファミリーカーを買うのに反対?」
「そういうわけじゃ。……でも、何だかはるかには似合わないわ」
「そうかな」
「違う?」
「パパとして、なら、似合うんじゃないか?」
「……それは」
「別に、今の車と引きかえって言うわけじゃないんだ。家族で出かける時のための車として買うんだよ」
「ああ、そうなの」
「そう。やっぱり、風を感じるためにはオープンカーじゃないと。……でも、君と乗るときは、これからはファミリーカーにしようかと思ってるかな」
「どうして?」
「だって、オープンカーだと風の音が凄いだろ。ただでさえ、エンジン音が五月蝿いのに。僕にはそれが心地よく感じるけど」
「あら。私だってそうよ」
「本当に?」
「ええ」
「でも、やっぱり、駄目だな」
「どうして」
「君の声が、よく聴こえないから」
「会話なんかしなくても。私は貴女の隣に座っていられるだけで充分よ」
「……みちる。嘘はいけないな」
「えっ?」
「この間、僕が右手でハンドルを握っていただけで膨れちゃったのは誰だっけ?」
「……そんなこと、あったかしら」
「ったく。まぁ、二人きりで乗るときは、どっちにするか、君に任せるよ。……それよりも、今はどの車にするか、だな。なぁ、みちる。カーナビとか、やっぱりいるかな?」


セラムン『kudlak』のその後(外部ファミリー)
「ただい……何やってるんですか、あなたたち」
「せつな。お帰り」
「は〜る〜か〜っ。なんですか、これは!」
「はは。やっぱり」
「叱られてしまったわね」
「やっぱりじゃありません。分かってるんだったらどうしてこんなことするんですか!」
「叱っても無駄だって、せつなが理解してくれないからさ。分かれば、止めるよ」
「あ。そうですか。じゃあ……。って。あれ?いいえ。違います」
「ちぇ」
「舌打ちしない!」
「はるか。今だけ、貴女に支配されてあげてもよくってよ?」
「え?」
「何を二人でこそこそと。いいから、離れてください。ほたるが帰ってきたら――」
「せつなっ」
「……みちる」
「せつなさん?」
「……い、いいですから。続きをするなら、せめて部屋に行ってください」
「ですって、はるか。いきましょう?」
「……やっぱり、みちるは支配しとくべきなのかもな」
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