I can't stop my love for you(はるみち)
「みちる、おはよう」
「おはよう、はるか。どうしたの? なんか、ご機嫌ね」
「みちるは何だか元気が無いみたいだけど。どうかした?」
「私達、今日から学校が始まるのよ?」
「そう。だからこうして迎えに来た。君を学校まで無事に送り届けるためにね
「ありがとう。でも、学校が始まったということは、私達」
「会う時間は減るけど、会えなくなるわけじゃないだろ。それに、一緒にいるからって常にお互いのことを考えてるわけじゃないんだし。それだったら、離れてる方が、さ。今何してるんだろって。僕なら、考えるけど」
「はるかはもう少し真面目に授業を受けたほうが良いわ」
「退屈なんだ。君以外の事を考えるなんて」
「もう……。それで、はるかは上機嫌なのね」
「まぁ、それもあるけどさ。ほら、今日はエイプリルフールだろ?」
「ええ。でもだからと言って、嘘を言っても良い日というわけではないわ」
「けどさ。嘘を通して本音を言える日ではあるだろ?」
「?」
「そのままストレートに本音を使えるのは照れるっていう人には、もってこいじゃないか」
「はるかはいつもストレートに言っていると思うのだけれど。違った?」
「僕じゃない。君だよ、みちる」
「私?」
「なぁ、みちる。僕のこと、どう思ってる?」
「……好きよ」
「えっ?」
「私ははるかが大好き。……これで、満足かしら」
「あ。おい。ちょっと。それってつまりは」
「はるかさん? エイプリルフールだからって、嘘しかいえないわけではないのよ?」
「……あ、ああ。なんだ。そういうことか」
「もう、バカね。……大嫌いなんて。嘘でも言えるわけないじゃない」
「……みちる」
「さぁ、行きましょう? 遅刻してしまうわ」
「あ、ああ」


テスト勉強(はるみち)
「はるか。寝てしまったの?」
「うん」
「起きているのね」
「寝てる」
「もう。……ねぇ、はるか」
「んー?」
「実力テストは明日なのよ?」
「でもほら、春は、さ」
「はるかはいつでも寝ているじゃない」
「んー……」
「ねぇったら」
「おまじない、してくれたら。起きる」
「おまじない?」
「おとぎばなしっであるだろ?眠れるお姫様を起こすにはってやつ」
「…………」
「みちる?もしかして怒っ――」
「目が覚めた?はるかお姫様」
「……ごめん。君は王子様じゃないし、僕はお姫様じゃないから、効果が無いみたいだ」
「もうっ、はるかっ!」
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