TAO
 手を伸ばす。指先に触れる。甘く絡める。ただ、それだけ。
 それだけなのに、君はとても嬉しそうに、僕に微笑むから。
 僕は、何も言えなくなる。
 すると決まって、君は少しだけ意地悪そうな顔をするんだ。
 自分から触れてきたのに、何を照れているの、と。
 違うんだ。別に照れているわけじゃない。
 ただ、君のその笑顔が、とても綺麗で。見惚れてしまっているだけなんだ。
 思っても、いつもそれを口には出来ない。
 そういう意味ではきっと、僕は照れてしまっているのかもしれないな。


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