4 まるで花弁のように(はるみち)
「キスマークはキスマークだよな」
「えっ?」
「花弁には見えない。例え君の白い肌に散らしたとしても」
「何よ、突然」
「少し、加虐的な気分になってみただけさ」
「……私をいじめたいの?」
「君はいつもストレートな言い方をするな」
「どんな表現をしたって、結局言っていることは同じだもの」
「それは、そうだけど。芸術って言うのはさ」
「今は画家でもヴァイオリニストでもないわ」
「……少し、酷くしても構わない、かな?」
「構わないわ。貴女に、それが出来るのなら」
「…………」
「…………」
「……出来ないと思って、頷いてる?」
「して欲しいと思って、頷いてるのよ」
「ああ」


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