「飛影。ちょっと、こっち…」
「な、何だ？」
「いいから。拍手してくださった方にコメント。はい」
「…………………ありがとな。…これでいいか？」
「よく出来ました。じゃあ、行きましょうか」
「何処に？」
「さて。何処でしょう？」
「………ったく」

「黒鵺。お前、何か言え」
「何で俺が言わなきゃなんねーんだよ」
「いいから言え。それとも、オレの新種の実験台になるか？」
「わぁったよ。ったく。あ、あんがとな。これからも頑張っから、応援よろしく」
「ちゃんと言えるじゃないか」
「仕方なくだよ。って、何やってんだコラ」
「……新種の実験」
「約束が違うだろ！止めろっ、蔵馬…！！」

「というわけで。コエンマ様」
「何が『というわけ』だ。行き成り押しかけて来おって。バカもん」
「そう怒らないでくださいよ。そう言う貴方だって、オレに会いたかったんじゃないんですか？」
「バカを言うな。それと、敬語は止めろ。様もだ」
「でも、この顔で命令口調は可笑しいでしょう」
「だったら妖孤の姿になればよかろう？」
「嫌です。オレはこの姿、結構気に入ってるんですから。って。そんなことより…」
「わかっとる。コメントだろ。『ありがとうございます。これからも頑張ります。ところで。貴方なら、オレの恋人に誰を推薦しますか？』」
「あ。それ、オレの科白。……まさか、見てたんですか？」
「う゛……。まぁ、アレだ。ちょとした出来心だ」
「やっぱり、オレに会いたかったんじゃないですか。素直じゃないんだから」
「………うるさい」

「修羅クン。何かコメント言えるかな？」
「バカにすんなっ。それくらい言えるよ。ありがとうございます。これからも、頑張ります。応援よろしくお願いしますっ。ほら」
「うん。凄い凄い」
「えへへ」
「これで、全員からコメント貰ったかな。じゃあ、オレはこれで帰――」
「ちょっと待て！」
「パパ！」
「……黄泉」
「蔵馬。俺からのコメントを忘れているぞ」
「いい。お前は初めから数に入ってない」
「そんなっ…こんなにお前を愛しているのに」
「パパ。泣いてる？」
「修羅クン。あんな泣き虫は放っておいて、オレと一緒に人間界デートでもしようか？」
「えっ、人間界に行ってもいいの？」
「うん。今回だけ、特別だよ？」
「いいよ。行く！じゃあ、パパ。僕行ってくるから。お留守番よろしくね！」
「修羅…」
「だそうだ。お留守番、よろしく」
「蔵馬……ぐすん」