いつから会話をするようになったのだろう。
切欠は多分、総て僕からで。だから余計に解からなくなるんだ。
世界が朱に染まる帰り道。
「ねぇ、手塚」
――どうして君は、僕の隣に居てくれるの?
ココロの中で呟いてみる。
「どうかしたのか?」
立ち止まったまま何も言い出さない僕に、彼が心配そうな声で言った。
「うーん。何言おうとしてたか忘れちゃった。だから、いいや」
無理矢理作った、笑顔と言い訳。
でも。
だからといって、何か言える筈がない。
――まあ、それも時間の問題だけど。
ずっとこのままだと、僕の方が壊れてしまうだろう。
キミを、壊してしまうよ。
だから。
「手塚。」
深呼吸をして、彼を見上げる。
「キミは、どうして僕の隣に居てくれるの?」
沈黙。
「では訊くが。お前は何故、オレの隣に居る?」
予想外のその言葉に、僕は彼を見つめたまま動けなくなってしまった。
『僕は、キミが、好き。』
何度、ココロの中で呟いたか知れない。
昨日までは。
この関係は永遠のものじゃないって、知らされた。
彼に嫌われてもいい。この関係が壊れてもいい。
深呼吸をし、改めて、彼を見つめる。
「僕は、キミが、好き。」
一言一言、自分の気持ちを確かめるように、言う。
けれど。
僕は爪先立ちになると、その唇に、自分のそれを重ねた。
「僕はキミが好き。だから、キミの隣にいる。」
唇を離し、微笑って見せる。
「出来ればこれからもずっと、こうしてキミの傍に居たいって思う。
彼の右手が、僕の左手に触れた。
「オレも、お前が、好きだ」
驚いた。夢なのかもしれないと。
「………うん。」
何にというわけではなく頷く。
嬉しくて。
「うん。」
もう一度頷くと、僕は彼を強く抱きしめた。 |
やってみたかった書き方。 ネットでの小説だとこういう書き方してるヒトいますよね。 言葉の配置とか、難しいです。 やっぱ、無理だわι頑張りますけどね。 別に、ドイツじゃなくてもよさげだったね(笑) |
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