終焉
 あれは……。
 ラブホテル街で見かけた姿に、足が止まる。
「榊先生、どうかしましたか?……もしかして、うちの生徒でも?」
「いや。うちの生徒ではありません。ですが……」
「もしかして、他校生ですか?榊先生が知っているということは、テニス部。でしょう?」
 まるでクイズでもしているかのような軽い口調で言う同僚に、少し腹が立ったが、私はそれどころではなかった。
 それどころではない?どういうことだ?
 そんな風に考える自分に苦笑する。
 ゲームセンター街やラブホテル街を一応パトロールはしているが、見ているのは氷帝の制服だけで、制服を着ていなければ生徒が何をしていようと関与しない。それが教員同士、いや、学校全体での暗黙のルールだ。
 それなのに、制服を身につけていない生徒、それも他校の生徒を気にするとは。
 教職者が本来持つべき妙な正義感に目覚めたか?
 ……有り得ない。
 だが。
「榊先生。次、行きましょう。ちゃっちゃと回ってこないと、その分帰りが遅くなっちゃいますよ?」
「私はあの生徒に事情を聞いてこようと思います。必要があれば、自宅へ送り届けます」
「……珍しい。先生がそんなに気にするほど、その子、可愛いんですか?」
「そういうのではありません。第一、その生徒は男です」
「ゲ。男で売春ですか。そこの学校ももう終わったようなもんですね。いいじゃないですか、榊先生。うちはうち、よそはよそ。放っておきましょう」
「あの子にはうちの眠れる獅子を目覚めさせてくれた恩がありましてね。こんなことをしているのが慈郎に知れては、不味いんですよ」
「……分かりました。後は僕一人で回ってきます。その代わり、今度のパトロール、変わってくださいよ?」
「ええ、勿論」
「……あと。その子が幾ら可愛いからって、手は出さないように」
「男に手を出すほど、私は飢えてませんから」
「冗談。生徒の間での噂ですから。気にしないでください。じゃ」
 私の目付きが鋭くなっていたのかもしれない。同僚はそう言うと、早足で次の目的地へと向かっていってしまった。
 そして私は、深呼吸をすると、彼が向かった方へと走り出した。何を焦っているのか。自分に何の利益も不利益すらもたらさないこの行動が可笑しくて仕方がなかった。

「断る」
「別にいいじゃんか。そんなツラしてまさか一度も経験がないってわけじゃねぇだろ?」
「悪いけど。最初に言ったはずだよね?君の目的がそれだというなら、ここでお別れだ」
「待てよ、おいっ」
 追いついた彼は、ちゃらちゃらした男と口論をしていた。帰ろうとする彼の腕を、男が掴む。
「何をしている?」
 思わず、口が出た。男が威嚇のような声を上げて振り向いたが、私を見るなり、彼から手を離して歩き去ってしまった。
 特にこれといって睨みつけていたわけでもないのだが。私の身長からして見下ろすような形になってしまっていたせいだろう。
「大丈夫か?」
 手首を心配している彼に聞く。このまま順当に行けば全国でもう一度当たるはずだ。慈郎のためにも、ここで怪我をしてしまっては困る。
「……貴方は?」
「覚えていない、か。私は氷帝学園の……」
「あ。顧問だ」
「榊太郎だ」
 名乗る私に、彼は一瞬不思議そうな顔をしたが、すぐに笑顔になった。腕を伸ばし、私の腕に絡ませてくる。
「どういう、つもりだ?」
「こういうつもりで声をかけてきたんじゃなかったんですか?」
「……私は、教師だ」
「でも、僕のセンセイじゃない」
「君は、体を売っているのか?」
「お金は貰ってません。まぁホテル代は出してもらってますけど」
 質問に笑顔のまま答える彼に、私の頭は混乱しそうになった。分かっているのだろうか。もし私がこのことを彼の学校に報告したらどうなるか。いや、分かっているからこそ、巻き込もうとしているのか?
「兎に角。こんな事は止めなさい。近くに車を停めてある。送っていくから、ついてきなさい」
 咳払いをし、彼の腕を解く。だが、歩き出す私に、彼はついてこようとしなかった。
「どうした。来なさい」
「何故、貴方に指図されなくちゃいけなんです?」
「……君は。これがいけないことだと分かっているのか?」
「お金は貰ってません。売春とは違う。一夜限りではあるけど、その時僕と誰かは恋人なんです。万人とセックスをすることは犯罪ですか?」
 笑顔のままで言う内容じゃないだろうに。それでも彼は笑顔を崩さなかった。いいや、崩せないのかもしれない。ふと、そう思った。
 だから、というわけでは決してないのだが。
「帰りたくないのなら、うちに来ればいい。ただし、何もしない。朝になったら君を家まで送っていくから、支度をしてちゃんと学校に行くんだ」
 また拒まれないよう、彼の手首を掴む。彼の顔が笑顔のままでもそれ以外のものに変わったとしても見たくはないから、私は彼の顔を覗きこむことなくコインパーキングへと歩き出した。
 だが、案の定、腕に負荷がかかる。
「不二周助」
「この状態で、僕が叫んだら周りは一体僕たちをどう見るんでしょうね?貴方は、一見すると教師には見えないし。それに事情を詳しく聞かれたとしても、貴方は僕の学校の教員じゃない。どう言い訳をするつもりですか?」
 確かに、彼の言うとおりだ。
 今だってここでこうして話しているだけでもまばらな人たちが私たちを見ているのに、もし彼に叫ばれでもしたら……。
 それに。私は何故、ここにいる?彼を追いかけて、何をするつもりだった?
 自分でも分からない行動に、言い訳などつけようがない。慈郎が云々と同僚には告げたが、それが真実でないことは自分で良く分かっている。ああ、それはそれで言い訳にはなっているか。
「ねぇ」
「何が、望みだ?」
「あの人の代わり。貴方の家に行きますから。そこで。……聞いてますよ、貴方の噂。僕と同類だとかって」
「私は君と同類ではない」
 男と性交をしないわけでもないが、女が駄目というわけではないし、男相手でも掘られはしない。
 だが。そうだな。無差別に相手を選ぶという点では同類と言えなくもない。が、そんなことまで彼に話す必要はない。
「残念。じゃあこの話はなかった……」
「とりあえず。うちに来なさい。話は後だ」
 彼の言葉を遮るように強く腕を引いて歩く。もしここで叫ばれたらそこまでだと思ったのだが、予想に反して彼は大人しくついてきた。そう、予想に反して、私の指に、指を絡めて。

「……教師って貧乏なイメージがあったんですけど。違うんですね」
「独身貴族という奴だ。これといった趣味もないしな」
「の割には、豪華なオーディオセットじゃないですか。あ。レコードも沢山ある。……クラシック、お好きなんですか?」
「一応、音楽担当なのでな」
「へぇ。ああ、だからピアノ。でもコレ、電子ピアノですよね。こんなにスペースが余ってるんだから、グランドピアノにすればよかったのに」
「グランドピアノが弾きたければ学校で弾けばいい。それにここは防音設備が完璧では無いのでな。……いいから、座りなさい。何か、飲み物を持ってこよう」
「じゃあ……」
「アルコールは駄目だ。コーヒーは飲めるか?」
「はい」
 一頻りリビングを見回ると、彼はソファに座った。革のすれる音が、微かでは合ったが私の耳には充分に響いた。
 緊張、しているのか?何故?
 聴覚が研ぎ澄まされるのは集中している時は勿論だが、緊張している時も同じだった。音という音が耳に入り込んでくる。だから普段は出来うる限りリラックスするようにマインドコントロールしているのだが。
 ……深呼吸をしても直らない。コーヒーの雫がポットに落ちる音すら、音階を持って響いてくる。
 私は何をやっているのだろう。部員ですら部屋に入れたこともないのに、他校生を部屋に入れるなど。今までここに来た者たちの目的は、一つ。あの少年も、その理由を持たせることになるのだろうか。彼をここに連れて来たのは、私だ。
「レコード、かけていいですか?」
 少し張った声。顔を上げると、彼がレコードの並んだ棚を眺めていた。
「好きにしなさい」
「はあい」
 カップを並べ、コーヒーポットから琥珀色の液体を注ぐ。部屋には雑音にすぐに消されてしまいそうなほどのヴォリュームで、クラシックがかかっていた。先日の授業で、クラスの半数が寝入ってしまった曲だ。
「君もクラシックが好きなのか?」
「レコードが好きなんです。CDでは再生できない音を聴くのが。だから、ジャンルは何でも」
 用意したミルクも砂糖も入れず、けれど何度も息を吹きかけ、彼はコーヒーを飲んだ。猫舌なのだろう。彼は少し口をつけただけでカップを置く。
「で。僕は一体何の話を続ければ?」
 コーヒーを置いた私を真っ直ぐに見つめると、彼は言った。もう彼の中では先程の、ホテル街での話は終わっているようだ。確かに一応の終止符は打ってしまったような気はするが。
「君は、いつもあんなことをしているのか?」
「あんなこと?」
「……体を、売っているのだろう?」
「何度も言いますけど、お金は貰ってませんから。それに、貰っていたとしても、僕は何も売らない」
「……じゃあ、何をしているんだ?」
「セックス」
「体を売ることと何が違う?」
「なんでしょうね。でも、僕にはそんな意識はないですよ。寧ろ……。そう、どちらかというなら、買っているという方がしっくりするかもしれない」
 言いながら、私の前に立つ。かと思うと、私の膝を跨ぐようにして座りこんだ。白く華奢な腕が、両肩に置かれる。
「止めなさい」
「止めません」
「止めないと、君のしていたことを学校に報告する」
「信じやしませんよ、誰も。……それに、貴方の報告にはきっと、大きな勘違いがある」
「何?それはど――」
 どういう意味だ、と続けようとした言葉は、彼の唇で阻止された。私の肩に力なく乗せていた腕を折り、私の髪を掻き乱す。口内に滑りこんでくる舌の動きと、時折鼻から漏れる呼吸の甘さに、思わず抵抗を忘れてしまう。
「っめなさい」
 なんとか彼の魔力とでも言えそうな口付けから逃れると、私は大きく深呼吸をした。幾ら時間が長かったとはいえ、たった一度のキスで息が上がってしまうことに、少し驚く。だがどうやらそんなことを考えいている余裕はないらしい。彼の胸を押しやった手は彼の指先に絡め取られ、私は再び唇を奪われてしまった。
「同類だって、言ったじゃないですか。これから、同類じゃなくなりますけど」
「……ふざけるのもいい加減にしないさい。私は君とこういうことをするために呼んだわけじゃない」
「貴方の意見は聞いてません。僕が、こういうことをするために。貴方の部屋に来たんですから」
 彼の舌が首筋を這う。冷えるような感覚が体を走る。それは下半身で熱となり、私の呼吸を幾らか深く速くした。
「くっ……」
 歯を食いしばり、混信の力で彼の手を振り解く。突き飛ばした拍子に彼がテーブルに尻餅をつき、波立つカップから僅かにコーヒーが零れた。
「拒むんですね。この期に及んで」
「どの期だ?私は君に抱かれる気はないし、抱く気もない。君をここに連れてきたのは、こういうことを止めさせるためだ」
「何のために?」
「……何?」
「氷帝は学校の名誉以外には無頓着だと聞いてます。貴方だってそうでしょう?だったら、僕が何処で何をしていたって構わないはず。それとも、僕みたいな子がああいうことをしているのが見るに耐えない、とか?……ロマンチックな幻想ですね」
 幻想。そう言われてしまうと反論が出来ない。確かに私はホテル街で彼を見かけてショックを受けたのは事実だ。だが、今それを認めることは出来ない。
「生憎、私は氷帝の中では異端でな。他校の生徒にまで口を出したくなるんだ」
「好みだと?」
「顔見知りならば、だ」
「へぇ」
 ようやく立ち上がった彼は、今度は私の隣に座った。足をソファの上に乗せて両腕で抱え、膝の上に頬を乗せて私を見る。
「その割には、一緒にいた子は野放しでしたね」
「……なに?」
「彼、氷帝の子ですよ。まぁ、貴方が氷帝の全生徒を知っているとは思っていませんが。止めるべきは僕じゃなく彼の方だったんだ」
 そう言ってクスリと笑うと、彼は手を解いて大きく伸びをした。姿勢を直し、零れて内容量の減ったカップを手にする。もう適温になっていたのだろう。彼はそれを一気に飲み干した。
「もしかしたら、そのコーヒーの中に何か入っているとは思わないんだな」
「それならそれで、別にいいですよ。抱かれることは癪だけど、独りで眠るよりはマシですから」
「……なんだ。独りで寝るのが嫌だからだったのか」
「そうですよ」
 何が原因なのかは分からないが、彼は開き直ったかのようにあっさりと理由を白状した。その表情は寧ろ無邪気すぎた。危うく、心を奪われそうになる。
「だから、誰でもいいんです。貴方がもし僕にああいうことを止めさせたいなら。そう、貴方が誰かたちの代わりになればいい。そうしたら僕は、貴方以外とはセックスしないと約束しますよ」
 どんな提案だ、と思ったが、本気で彼を止めたいと思うのなら飲んで然るべき提案のようにも思えた。いや、違う。これは誘惑だ。
「恋人でも作ればいいだろう?お前の容姿なら、男でも一人や二人簡単に」
「それじゃ駄目ないんですよ」
「……何?」
「コイビトじゃ駄目。そんなものいらない。体だけのような、そんなのがいい。だから榊さんに言ってるんです」
 四肢を寛げ、あどけない表情で言う。だがその内容は無垢とはかけ離れたものであり、やはりその表情を見ているとどうしても彼が発したものだと認識することが出来ない。だが、私の耳は確実に彼の声を捉えている。
「……私なら、体だけの関係が可能だと?」
「まさか、息子ほど年の離れた子をコイビトに持ちたいとは思わないでしょう?」
「私には息子はいない」
「じゃあ、僕のコイビトになります?」
「まさか。あと二十年若ければ分からないでもないが。……そういうお前は嫌ではないのか?」
 何を言っているんだ、と自分で思った。これでは、私は彼の恋人にはならないが、性交ならしても構わないといっているようなものだ。
 調子が狂う。
 だが一方でそれも悪くないと思っている自分がいるのも確かだ。これだけの年齢を重ねたせいで、理解できない人間に出会うことが難しくなった。安全ではあるが酷く退屈な人間関係。そこに今、彼が変化を与えようとしている。
「僕は、そうですね。貴方を抱いてもいいのなら。……そう、さっきの奴。リバだったんだ。僕の顔を見た途端、自分が掘りたいなんて言いだして。僕はそんなのゴメンなのに」
 思い出したのか、彼はクスクスと笑った。
「たまにいるんですよ、そういう奴。……貴方も、そうですよね?」
 どうやら、思い出したのは私の勘違いについてのようだ。
 その勘違いは、つい先程のキスによって正されたが、いつまでもそう笑われていると気分のいいものではない。
 だから、だったのだろうか。
 気付くと私は、彼の顎を掴んで唇を重ねていた。彼がしたような長く密なものではないが、その代わり啄ばむようなキスを何度も交わした。
 彼の足がソファに乗り、姿勢を変えて私を倒してくる。
「大丈夫。貴方のことは誰にも言いませんから」
 口の自由になった彼が、そういってまた微笑う。その眼の奥に彼の抱く孤独が垣間見え、私は拒もうと持ち上げた手を彼の背に回した。まるで慈しむかのように、強く、優しく抱きしめる。
 途端、彼は体を離した。その目には驚きと戸惑いが見える。
「どうした?」
「……無理です。貴方とは」
「年上は嫌いか?」
「…………」
「私はもう、覚悟は出来た。君になら、抱かれてみるのも悪くない」
 彼の腕を引き、自分の胸に寝かせる。再び抱きしめようとしたが、案の定、それは出来なかった。出来ても困るのだが。
 ソファから離れた彼が、怯えたように私を見つめている。
 怯える。何に?愛されることに?いや、違う。恐らくは、その先にある裏切りに、だ。初めから諦めた関係しか持とうとしないのは、そういうわけなのだろう。
「しないなら、帰るか?」
 彼の態度に、私の熱が急激に冷めていく。少し前まで読めない奴だと思っていたが、ここに来て彼の心が分かってしまったことに、虚しさを感じる。
 勝手だな。だがそれは彼にも言えることだから見逃そう。結局、彼もただの人、そこらにいる普通の人間。
 そう思って。私は初めて驚愕した。自分が彼に対して期待を抱いていたことに。そして理解した。何故彼をここに連れてきたのかを。私は、試合を見た都大会のあの日から、彼は他の生徒たちと何処かが違うとずっと期待していた。そしてホテル街にいたという事実。彼は見事に私の期待に応えてくれた。
 だがどうだ。普通とは違う何かを、彼に深く求めた結果がこれだ。結局は他の生徒達となんら変わりはしない。これなら、ホテル街で見かけた彼を、そのまま放っておいた方が良かった。それ以上を求めるべきではなかった。
 それでも、僅かな間ではあったが彼は私に退屈以外のものを与えてくれた。そのことには感謝をしたい。
「帰るなら、送っていくが」
 立ち上がり、ハンガーにかけていた上着に袖を通す。が、それは片腕のみで阻止された。
「どうした。帰るのだろう?」
「……約束、してください」
 上着を奪いソファに投げた彼は、私の胸を叩くように両手を置いた。
「僕を決して愛さないと。この先何度体を重ねても、悦楽以外の感情を持たないと。約束、してください」
 私を見上げることなく、シャツを強く握りしめる。こんな彼を見てどうして愛おしいと思わずにいられるのだろうかと思ったが、素直に帰らない彼の行動に再び興味を抱いた私は静かに頷いた。
 やはり何処か普通とは違う。そんな考えが甦ってくる。どうやらまだ希望を捨てられないらしい。いや、違うな。この感情は……。それは恐らく、希望を抱いた瞬間から。
 そうか。だから私は今、彼に抱かれても良いと……。
「それならお前も約束しろ。私と関係を持つからには、他の者との関係を一切絶つと」
「……それは、独占欲ですか?」
「性病を伝染されたのでは敵わない。それだけだ」
 不安げに見上げた彼に無表情に返す。すると彼は、安心したように微笑った。シャツを掴んでいた手を伸ばし、私の首にかけてくる。
「よろしく、お願いします」
「ああ。こちらこそ」
 奇妙な挨拶を交わし、唇を重ねる。
 これから行われることが未知であるということもあるが、それ以上に、彼の嫌うような感情を私が抱いていることに気付かれてはいけないという緊張が、唇から漏れる吐息や水音を音階にして私の耳に響かせていた。




不二と榊の出会いを考えてみた。
榊の、後ろの初めての相手は不二だったらいいな、と。
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