ある日の夕食。


「ただいま帰りました」
「薫さん、お帰りなさい。もうすぐ夕飯できるから、早く支度していらっしゃい」
「……まだ6時だが。早くないか?」
「そうなのよ。あのね、実は今、乾さんが来てて…」
「やあ、海堂。お帰り」
「なっ…なんでアンタがここに!?」
「なんでって、言われてもなぁ。あ、夕飯できましたよ」
「ありがとう。」
「……どういうことだ?」
「あのね。乾さん、薫さんの食事メニューを考えてくれて、しかも夕飯を作るのまで手伝ってくれたのよ」
「………は?」
「テニス向きの身体を作るには、筋トレだけじゃなく食事制限も必要だからな」
「乾さんね、すっごく料理が上手なの。きっと、いいお嫁さんになるわ」
「…よ、嫁って…」
「ははは。お母さん、冗談はやめてくださいよ。」
「……『お母さん』……?なっ、なんだ、お母さんって!」
「なに怒ってんだよ。お母さんはお母さんだよ」
「アンタの母親じゃないだろ!」
「なーに言ってんだ、海堂。今は違うかもしれないが、将来の『お義母さん』にはかわりないだろ?ねぇ、お義母さん」
「っていうことは、乾さん、薫さんのお嫁さんになってくださるの?」
「いえいえ。俺は一人っ子ですから。薫くんをお嫁に貰います」
「なっ…。」
「そう…。嬉しいけど。なんだか淋しくなるわね」
「ちょっ、母さん、なにいって…」
「大丈夫ですよ。俺ん家すぐそこなんで、いつでも遊びに来ますから」
「そうね。それなら安心だわ」
「おい。だからさっきっからなにいってんだよ!」
「何だ?不服か、海堂?」
「当たり前だ」
「じゃあ…穂摘さん、とでもお呼びしましょうか?」
「!?…っそーゆー問題じゃねぇ!」
「あらやだ、貞治さんったら。『穂摘さん』だなんて。お父さんにも、もう呼ばれてないのに」
「って。母さんもなにいってんだよ。しかもちゃっかり名前呼んでんじゃねぇよ!」
「こらこら。駄目だぞ、海堂。穂摘さんにそんな乱暴な言葉使っちゃ」
「だから、『穂摘』って言うなつってんだろ!」
「ったく。我侭だな海堂は」
「ごめんなさいね、乾さん。薫さんってば、照れ屋なものだから」
「はぁ?」
「本当はね、乾さんが来てくれて喜んでいるのよ。ただ、それを上手く表せないだけで」
「な、んでそーなるんだよ」
「照れないの。薫さんったらね、最近は部活というと乾さんの話ばっかりなのよ」
「なっ」
「そうなのか?海堂」
「んなわけねぇだろ!」
「そうなのよ。」
「か、母さん…。」
「へー。それは知らなかったな。で、薫くん、俺のことどんな風に言ってるんです?」
「ふふっ。話すと長くなるけど。いいかしら?」
「そうですね。…じゃあ、食事でもしながら聞かせてもらいますよ」
「そうね。夕飯冷めちゃうものね。そうしましょう。葉末も待っていることだし」
「じゃあ、海堂。そういうわけだから」
「そういうわけ、って…」
「早く支度していらっしゃいね」
「え?あ、はい。……って。あ。ちょっ……。
 ……………………………。
 …………………。
 ……………………………。
 …………………おれが、変なんじゃないよな?」





遊びすぎですか?
海堂母、好きです。しかし、キャラと言葉遣いが判らんι
つぅか、乾が『穂摘さん』って呼ぶと、不倫みたいっスね(爆)
とりあえず、お母ちゃんは小ボケ(大ボケ?)ってことで。
よかったね、薫ちゃん。母親の了解を得ることが出来て。

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